SOQZA

あなたの作業スペースを「即座」に確保できる
座席シェアリングサービス

SOQZA

あなたの作業スペースを「即座」に確保できる座席シェアリングサービス

  • 自主制作
  • ViViViT展

Overview

近年、カフェやコワーキングスペースで仕事や作業をするノマドワーカーが増えてきています。 特にカフェは、商品購入のみで利用料が必要なく利用でき、誰でも利用しやすいため、学生から社会人まで幅広い層の人たちが作業スペースとして利用しています。 しかし、作業する上で必要な電源やWiFiなどの設備の整ったカフェは人気が高く、満席である場合が多いため、すぐに作業を開始できないという課題があります。 本サービスでは、作業環境の整ったカフェの座席を即座に確保できる座席シェアリングサービスです。

制作日

2019.06 - 2019.07 (制作時間:約2ヵ月間)

ツール

Figma

Adobe Illustrator

制作者

村田 亘


アイデア

近年、カフェやコワーキングスペースで仕事や作業をするノマドワーカーが増えてきています。 特にカフェは、商品購入のみで利用料が必要なく利用でき、誰でも利用しやすいため、学生から社会人まで幅広い層の人たちが作業スペースとして利用しています。 そのようなカフェ利用者には、作業時に電源やWiFiの設備を必要とする、という共通点があります。 しかし、作業する上で必要な電源やWiFiなどの設備の整ったカフェは人気が高く、満席である場合が多くなってしまう。 そのため、待ち時間が発生したり、他のカフェを探したり、移動しなくてはならなかったりして、すぐに作業を開始できないという課題を持っています。 その課題を解決するために、作業環境の整ったカフェの座席を即座に確保できる座席シェアリングサービス SOQZA(ソクザ)を制作しました。 座席シェアリングというアイデアとして、カフェの未使用状態の座席の有効活用と座席を即座に予約できる仕組みを考え、サービスに組み込むことによって課題解決を目指しました。

きっかけ

本サービスを作ろうと思ったきっかけは、自身の体験がきっかけでした。 私自身よくカフェで作業をするのですが、作業環境の整ったカフェは常に満席でしばらく待たされるという状況にもよく直面していました。 特に急ぎで作業をしたい時などでは、もどかしさを感じることも多く、解決したい課題の一つとして常に頭の中に存在していました。 そのようなもどかしさを感じていたある日、カフェに訪れた際に二人がけのテーブルに一人で座っている客が多いことに気づき、その空いている座席を有効活用できれば課題解決に繋がるのではないかと考え、制作を行いました。

座席シェアリングの仕組み

座席シェアリングは、カフェ内に存在する未使用状態の座席をシェアし、店外にいる人が来店前に座席を事前に予約できる仕組みです。 この座席シェアリングは、カフェ店内にいるユーザー(客)カフェ店外にいて作業できる座席を探しているユーザーの2人がいて成り立つサービスとなっています。 まず、カフェ店内で未使用状態の座席を保持している人(2人がけのテーブルなどを一人で利用している人など)がサービスを通して、自分が保持している空席の情報をシェアします。 その情報をカフェ店外にいるユーザーが確認し、サービスを通して座席の予約(確保)をすることで、来店時に待つことなくその座席を利用し作業を開始することができます。

ただし、本サービスではチケットを一枚利用しなければ座席予約できないという仕様となっています。 このチケットは、座席シェアリングをうまく回す大きな鍵となっています。 使用したチケットは、座席をシェアした人に渡る設計となっており、 後日その人が作業スペースを必要とした際に、受け取ったそのチケットを利用することができます。 これによって、座席をシェアする側のメリットも担保され、 チケットと座席のやりとりの循環を絶えず回すことができる、という仕組みとなっています。。

画面遷移

コア機能である座席予約のフローを紹介します。 まず、アプリを開いてはじめに出てくるホーム画面から始まります。 ホーム画面では、マップが表示され、シェアされている現在地周辺の座席情報を確認することができます。 マップ上で良さそうなカフェ(座席)を見つけたら、そのカフェ部分をタップすることで、さらに詳細な情報(カフェ情報やシェアしたユーザーの情報など)を見ることができます。 そのカフェに決めたら、「確保するボタン」を押すと、チケット選択画面へ遷移し、自分が今保持しているチケットから使用するチケットを選択します。 そしてこれらの全てのフローを終えると座席予約が完了する、という流れとなっています。 座席予約完了後は、マップに表示される順路にしたがって進むことでカフェに到着することができます。

ペルソナ

今回のターゲットユーザーとして、25才女性のフリーランスライターをペルソナに設定しました。 このペルソナは、25才女性でフリーランスライターをやられている方にインタビューをして作成しました。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーマップでは、本サービスを使用した際のユーザーの行動を追い、さらなる課題を発見する目的で作成しました。 このカスタマージャーニーマップでの発見としては、座席を確保してから来店して座席につくまでにネガティブな感情が発生することがわかりました。 具体的には、 「赤の他人と同じテーブルに座るため、緊張や心配といった感情が生まれる」 「知らない人だから、どの人かわからないため、違う人に話かけてしまわないか不安」 といったものが上がりました。

これらの新たな課題については今後取り組んで行きたいと考えていますが、 完全ではないですが解決策としての改善案を一部すでに反映させています。 追加した機能はメッセージ機能で、シェアしたユーザーと予約したユーザー間でメッセージのやりとりをすることができるようになっています。 「入り口入って左奥の窓際のテーブルに座ってます」や「今到着しました」といったやりとりをすることで、赤の他人との合流を可能にしました。

需要調査

需要調査を行い、ターゲットユーザーがどのくらいいるかを調査しました。 国土交通省の調査より、13人に1人がカフェで作業するシチュエーションを日常的に持っているということがわかりました。 また、自身で都内のカフェ3店舗にて行った満席調査では、来店時にすぐ座席へ案内されなかった(退店または待機する)客を調査し、 約63.8%の客が満席に直面していることが判明しました。 これらの調査から、ターゲットユーザーは十分にいることがわかりました。

ビジネスモデル

本サービスのビジネスモデルは以下の通りです。 ユーザーからは月額利用料を頂き、カフェからは送客報酬を頂くことで利益を出せると考えています。 ユーザーは、月額利用料を支払うことで毎月チケットを数枚(5枚程度)もらうことができます。

プロトタイプ

Figmaを使用したプロトタイプを公開します。 細かなインタラクションはありませんが、主な機能と画面遷移など実際に体験することができます。 ぜひ一度触ってみてください。


プロトタイプを触る

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